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遠回りが楽しいのは 夕焼け君が滲むから

卒業とかいう。

こんばんは。

私事ですが、

つい最近高校を卒業しました。

今日は、井ノ原くんの卒業式での言葉を

文字起こししてみたいと思います。


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1995年、僕は高校を中退しました。

4年間通ったのにも関わらず、
卒業する事ができなかったからです。

“諦めたわけではないんです。”
“忙しかったから仕方ないんです。”

当時、僕は周囲にそう言い訳していました。

正直、今になってその時の事を考えてみると
忙しくなったのは中退後で、

実際はかなり暇でした。

では…なぜ卒業できなかったのか。

答えは簡単です。やる気が無かったんです。

中途半端に投げ出す事に抵抗はありましたが、
その時の僕には学校より大切なものがあり、
これでやっと解放されたと、やけに清々しい
気持ちになったのを覚えています。

高知県に住む、16才の少女の話をします。

彼女は、
「人間関係や朝早く起きることに疲れた。」
と言いました。
「今の高校をやめて、通信制に通うつもりだ。」
との事でしたが、
僕はいたたまれない気持ちになり
自らの決して楽ではなかった
この学校での経験を話しました。

“普通の高校ではダメだったけど
通信制なら大丈夫”という考え方は、

あまりにも危険だし、失敗した時に
二度と立ち上がれないと思ったからです。

僕は中退者ですが、まったく後悔していません。

それどころか、再び素敵な高校生活を
送れることを幸せに思っています。

僕自身をもって言える事は、

学校は良いところだったということです。

これは誰に強制された訳じゃない、
自分自身で出した答えです。

本当に楽しい高校生活でした。

いつも笑顔で親身になって
指導してくださった先生方、
本当に感謝しています。

そして、僕が学校にくるたびに
テレビカメラがついて周るのにもかかわらず、
自然にふるまってくれた友達、
本当に感謝しています。

僕みたいな人間を仲間として
受け入れてくれたことを一生忘れません。

またどこかで会ったら是非声をかけてください。

僕も仕事頑張って、

「いのっちと同じ学校だったんだよ」

って誰かに言った時にそれが自慢話になるように
これからも頑張りたいと思います。

ありがとうございました。

卒業生代表 井ノ原 快彦


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28歳のアイドルが
再び高校に行くということ


一度きりの人生でも
チャンスは何回だってある。


アイドルとはいつだって

夢を与える仕事であると

私は信じて疑わない。